【Q&Aコラム】足首の捻挫だと思っていたのに足の外側が痛い?「下駄履き骨折」とは?
当院の患者様から実際にいただいた、代表的なご質問をご紹介します。
※リスク・副作用、施術内容はコラム投稿時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。

数日前に、やや底の厚いサンダルを履いて買い物に行っていたためか、足首を内側に強くひねってしまいました。
「捻挫をしてしまった」と思い、家にあった湿布を貼って様子を見ているのですが、よく見ると足首ではなく、足の甲の外側(小指の付け根周辺)が腫れていて、体重をかけるとズキズキ痛みます。
捻挫で足首以外の場所が痛くなることもあるのでしょうか?

痛む場所が足首ではなく「足の外側(小趾の付け根の少し後ろ)」というと、それは単なる捻挫ではなく第5中足骨基部骨折という骨折を起こしている可能性が非常に高いです。
昔は下駄を履いている時に強く足を捻った場合に生じやすかったため、「下駄履き骨折」とも言われる骨折で、現代では厚底の靴やサンダルなど足首が不安定になりやすい履物を履いている場合や、スポーツで生じやすいと言われています。
骨折ですので、捻挫だと思って我慢して歩き続けてしまうと、偽関節という状態になり、骨がくっつかなくなってしまう危険性があるため、なるべく早く整形外科を受診していただく必要があります。
もう少し詳しく解説
なぜ足をひねっただけで足の甲の骨が折れてしまうのか、「下駄履き骨折」の名前の由来と、捻挫との見分け方についてわかりやすく解説していきます。
「下駄履き骨折」ってどんな骨折?
「下駄履き骨折」とは、足の小趾の付け根からかかとに向かって伸びている長い骨である第5中足骨の基部が折れてしまうケガのことをいいます。
昔の日本人が下駄を履いていて足首を内側に捻る形で捻挫をした際、この場所の骨折が非常に多く発生したため、「下駄履き骨折」という名前が定着しました。
足を内側に捻ってしまうと、足首の外側にある短腓骨筋という筋肉の腱が強く引っ張られ、付着している骨に負荷をかけてしまい、骨折してしまいます。
現在では、段差を踏み外したり、スポーツ中に捻ったりすることで起こることが多い骨折です。
足首の捻挫との見分け方
下駄履き骨折は、「足首をひねる」というケガのきっかけが捻挫と全く同じため、自身で違いに気づきにくいのが特徴です。
それぞれで痛む場所が違うので、以下の点を確認してみましょう。
- 外くるぶしの「すぐ下」や「前側」が腫れている・痛む
→捻挫の可能性が高いです。
- 外くるぶしよりもさらに前方・下方にある、「足の甲の外側に出っ張っている骨」のあたりが腫れ上がり、押すと激痛が走る
→下駄履き骨折の可能性があります。
もちろん、ただの捻挫の可能性が高かったとしても、靭帯の損傷などがある場合もありますので、一旦受診することをお勧めします。
足を捻った後、足首ではなく「足の外側」が腫れて痛む場合は、捻挫ではなく「下駄履き骨折」をしてしまっているかもしれません。
「歩けるから骨折ではないだろう」という勘違いが、治りを遅らせてしまう一番の原因になります。
足を捻って数日経っても痛みが引かない、ピンポイントで強く痛む場所があるという場合は、自己判断で様子を見ず、できるだけ早く受診することwお勧めします。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。
●このコラムを書いた人

二宮 暉
患者様に合わせたリハビリテーションを実施し、日常生活におけるアドバイス、運動の指導を行い、一人ひとりに寄り添った治療を提供します。
また、当院のコラムを通して、より患者様の生活の質を向上させるような情報を発信していきます。
●得意分野
肩関節疾患(保存療法・術後)、投球障害(肩・肘)、トレーニング指導
記事監修:久保 卓也