大阪市北区天神橋
天六駅近くの整形外科・リハビリテーション科|骨粗しょう症/交通事故治療

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【Q&Aコラム】成長期に筋トレをすると背が伸びなくなるって本当?

当院の患者様から実際にいただいた、代表的なご質問をご紹介します。
※リスク・副作用、施術内容はコラム投稿時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。
患者さん

最近、部活をもっと頑張るために筋トレを始めようと思っています。

ただ、親から「子どもの頃に筋トレをすると背が伸びなくなるからやめなさい」と言われました。

成長期に筋トレをすると身長が止まってしまうというのは本当なのでしょうか?

天6整形外科

「筋トレで背が伸びなくなる」というのは完全に誤りというわけではないのですが、少し言い過ぎといえます。

むしろ、成長の時期に合わせて適切な方法でトレーニングを行えば、ホルモンの分泌が促されることにより、身長を伸ばすためのプラスになるともいえます。

ただ、「やり方」を間違えるとケガに繋がり、結果的に成長の妨げになってしまうリスクがあるため、注意が必要です。

具体的な例としては、身体の成長が盛んな中学生くらいまでは、ダンベルやバーベルを用いて高負荷をかけるようなウェイトトレーニングではなく、腕立て伏せや懸垂などのような、器具を用いず自重で行うトレーニングを中心に行うことで、成長にマイナスの効果を与えずにトレーニングができます。

ダンベルやバーベルなどの器具やマシンを用いたウェイトトレーニングは、成長速度がある程度落ち着いてきて、成人の身体に近づいてきた高校生以降から取り入れることが無難です。

もちろん、高校生でも身長が著しく伸びているなどまだまだ成長段階にある場合には、これらのトレーニングは避けることをお勧めします。

もう少し詳しく解説

「筋トレ=背が伸びない」という噂は昔から根強くありますが、アメリカスポーツ医学会(ACSM)や米国小児科学会(AAP)などによると、「正しいトレーニングが骨の成長に悪影響を与える証拠はない」とされています。

しかし、これは「筋トレは身体の成長に全く関係ないから、成長期にどんどん高負荷のトレーニングを取り入れていっても大丈夫」というような話でもなく、実はもう少し話は複雑です。

少し細かい話ではありますが、これらについてもう少しお話していきます。

身長が伸びる仕組みと「骨端線(こったんせん)」

子どもの骨にはその両端に「骨端線」という柔らかい軟骨の層があります。(俗に成長軟骨といったりもします)

ここが活発に新しい軟骨を作り、それが硬い骨に変わっていくことで骨全体が長くなり、身長が伸びていきます。

昔は「トレーニングをすると、骨が伸びるのと逆方向に筋肉が力を作用させてしまうために、背が伸びなくなる」「トレーニングによる負荷によってこの骨端線に過度な負荷がかかり、骨端線を痛めてしまうために成長が止まる」と考えられていました。

これはすべてが間違いというわけではないのですが、「だから成長期にはトレーニングをしてはいけない」というということではなく、「時期に合わせた適切なトレーニング方法を選択する必要がある」という方が正しいといえます。

例えば、成長の盛んな中学生くらいの時期には、ダンベルやバーベルなど高重量の器具を用いたウェイトトレーニングではなく、器具を用いない腕立て伏せやスクワット、懸垂などの自分の体重を利用した「自重トレーニング」が成長に必要な適度な骨端線への負荷も与えられるため、おすすめです。

このようなトレーニングでも十分な効果がありますし、トレーニング中のケガのリスクもぐっと減らせます。

もし、器具を用いてウェイトトレーニングを行いたい場合は、成長速度が緩やかになった高校生以降にすることが無難と言えます。

もちろん、高校生以降でも身長が著しく伸びているなど成長がまだまだ盛んな場合は引き続き自重トレーニングを行うことをお勧めします。

また、どちらの時期についても、神経機能が発達する時期ですので、バランス感覚を養ったり、体幹を鍛えたりするトレーニング(アジリティトレーニングなど)を取り入れると、スポーツのパフォーマンス向上や将来のケガ予防にとても効果的といえます。

なぜ「背が伸びなくなる」という話が広まったのか

既に記載したように、トレーニングをすること自体は全く問題ないのですが、「重すぎる負荷」や「間違ったフォーム」でのトレーニングは大変危険です。

大人が使うような重いバーベルを無理に上げたりすると、まだ柔らかい子どもの骨端線に強烈な圧迫や剪断力が加わってしまいます。

強度の高すぎるトレーニングにより軟骨が傷ついてしまうと、結果的にその部分の骨の成長が邪魔されてしまうといったことが生じるリスクがあります。

この「無茶なトレーニングによるケガのリスク」が、いつの間にか「筋トレ=背が止まる」という話に変わってしまったのではないかと言われています。

「筋トレをすると背が伸びない」という噂は気にしすぎなくて大丈夫です。

中学生くらいの成長が盛んな時期には負荷のかけ方に注意をして、自重トレーニングやバランス感覚を養うトレーニング、アジリティトレーニングなどを行い、ぜひ部活動の上達を目指して下さい。

もし、高強度のウェイトトレーニングを行いたいのであれば、高校生以降の成長が緩やかになってきたころから少しずつ取り入れていくようにしましょう。

天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。

上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。

●このコラムを書いた人

理学療法士
二宮 暉

患者様に合わせたリハビリテーションを実施し、日常生活におけるアドバイス、運動の指導を行い、一人ひとりに寄り添った治療を提供します。
また、当院のコラムを通して、より患者様の生活の質を向上させるような情報を発信していきます。

●得意分野
肩関節疾患(保存療法・術後)、投球障害(肩・肘)、トレーニング指導

記事監修:久保 卓也