【Q&Aコラム】包丁で手を切って血が止まらない!病院に行くまでの正しい止血法&NG行動
当院の患者様から実際にいただいた、代表的なご質問をご紹介します。
※リスク・副作用、施術内容はコラム投稿時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。

料理中にうっかり包丁で指を切ってしまいました。
血がなかなか止まらずパニックになっています。
これから病院に向かおうと思うのですが、病院に着くまでに自分でできる正しい止血方法と、「これだけはやってはいけない」という行動があれば教えてください。

料理中うっかり指を切って、しかも血が止まらないのはとても焦ってしまいますよね。
病院へ向かうまでの間、一番にやるべきことは「清潔なガーゼやタオルで、傷口を直接ギュッと強く押さえる(圧迫止血)」こと、そして「手を心臓より高い位置に上げておく」ことです。
逆に、その後の治療を難しくしてしまうため、絶対にやってはいけないNG行動は以下の3つです。
- × ティッシュペーパーを当てる(傷口に繊維がこびりついてしまいます)
- × 指の根元を輪ゴムや紐で縛る(神経を痛めたり、血流を妨げてしまうことによる壊死の危険があります)
- × 消毒液や軟膏を塗る(医師が傷の深さを確認する妨げになります)
上記に注意の上、早めに受診して下さい。
出血量が多かったり、気分不良やめまいなどの症状もある場合などは無理せず救急車の要請も検討しましょう。
もう少し詳しく解説
包丁で指を切ってしまったなど、急なケガはパニックになりがちですよね。
ご自宅で実際に行うべき行動や受診すべき理由など、もう少し詳しくお話していきます。
病院に行くまでに「やるべき正しい処置」
病院に向かう前や、救急車を要請して到着を待っている時などは以下の行動をしましょう。
- ① 水道水で傷口を洗う
傷口に食材の汚れなどがついている場合は、まず清潔な水道水(流水)で洗い流してください。
- ② 清潔なガーゼなどで「圧迫」して止血する
清潔なガーゼやハンカチ、タオルなどを傷口に直接当て、上から指で「ギュッと強く」押さえます。
そのまま5〜10分程度は離さずにしっかり圧迫し続けてください。
少し血がにじむ程度であれば、これが最も確実な止血方法です。
もしガーゼがある場合は、ハンカチやタオルよりもガーゼの使用をお勧めします(繊維が最も傷口に残りにくいです)
- ③ 手を心臓より高くする
出血している手を、心臓より高い位置(肩や頭の高さ)にキープしてください。
心臓より上にすることで血の巡りが穏やかになり、血が止まりやすくなります。
やってはいけないNG行動
逆に、以下の行動は治療の妨げになったり、治りを悪くするどころか悪化を促すこともあるので、絶対にやらないようにして下さい。
- × ティッシュペーパーで止血する
ティッシュペーパーでの止血は繊維が傷口にこびりついてしまいます。
病院で縫合する場合など、治療を行う際、この繊維を全て洗い落とさなければならず、痛みを伴う処置が増えてしまいますし、繊維が残ってしまうと感染などの原因になります。
必ず「ガーゼや布(タオルなど)」を使いましょう。
- × 指の根元や腕を輪ゴム・紐で縛る
血を止めようとして輪ゴムなどで指の根元などを強く縛ると、神経を痛めたり、血流が完全に遮断されて指先が壊死(えし)してしまう危険があります。
縛るのではなく「清潔なガーゼや布で傷口を直接押さえる」だけにしてください。
- × 消毒液や軟膏を塗る
ご家庭にある市販の消毒薬や軟膏を塗ってしまうと、傷の治りを遅らせたり、医師が傷の深さを確認する際の妨げになることがあります。
何も塗らず、清潔な布で押さえるだけで受診してください。
包丁で手を切ってしまった時は、焦らずに「清潔なガーゼや布で直接傷口を強く押さえ、手を高く上げておく」のが一番の応急処置です。
輪ゴムで縛ったり、ティッシュを当てたりするNG行動は避け、そのまま布で圧迫した状態で安全に気をつけて受診するようにして下さい。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。
●このコラムを書いた人

二宮 暉
患者様に合わせたリハビリテーションを実施し、日常生活におけるアドバイス、運動の指導を行い、一人ひとりに寄り添った治療を提供します。
また、当院のコラムを通して、より患者様の生活の質を向上させるような情報を発信していきます。
●得意分野
肩関節疾患(保存療法・術後)、投球障害(肩・肘)、トレーニング指導
記事監修:久保 卓也