真夏の夜の悪夢、こむら返りの予防と対策
こんにちは、天6整形外科理学療法士の二宮です。
8月も半ば、毎日暑い日が続いていますが、皆様どのようにお過ごしでしょうか?
今回は、この暑い夏に起こりがちなこむら返りについてお話していきます。
暑い真夏の夜、ただでさえ寝苦しいのにも関わらず、こむら返りになってしまって目が覚めるなんて経験はありませんでしょうか?
今回は、そんな真夏の夜の悪夢、こむら返りについてお話していきます。
ちなみに冬の寒い時期もこむら返りが起こることが多いです。
冬のこむら返りについてはこちらのページからどうぞ。
目次
そもそもこむら返りとは?
こむら返りとは、突然生じる筋肉が激しく収縮して痛みを伴う症状を指します。
こむら返りは、一般的に足がつるというイメージがあるように、ふくらはぎや足首、足の裏などの筋肉によく起こりますが、それだけでなく、全身のどの筋肉にも起きる可能性があります。
夏の夜寝ているときにこむら返りが起きるととても痛いですよね?
次はこむら返りの原因とその予防方法についてお話していきます。
こむら返りの原因とその予防方法
こむら返りの原因にはいくつか種類があり、そのどれもが夏に起こりやすいものです。
こむら返りがどんな原因で起きるかを知ることで、予防もしやすくなります。
①脱水
こむら返りの原因の一つに脱水があります。
脱水状態となり水分不足になってしまうと、体内の水分バランスや電解質(ミネラル)の不足により筋肉が十分な代謝を行えず、運動神経が過敏な状態になってしまい、こむら返りが生じやすくなります。
つまり、こむら返りを予防するためには十分な水分摂取が必要といえます。
一日に必要な水分摂取量は、成人で一日あたり約2.5Lと言われています。
特に、夏場は汗をかく量も多くなるため、人によってはより多くの摂取が必要になるかもしれません。
夏の夜こむら返りになりやすい人は、一日の水分摂取量を見返してみましょう。
②電解質(ミネラル)の不足
脱水の説明でも触れていますが、体内の電解質(ミネラル)の不足も筋肉の代謝を十分に行うことができない状態を作り、こむら返りが生じやすくなります。
ミネラルの代表としては、塩分が挙げられます。
しかし、日本人の食事は世界的に見ても塩分が多いと言われていますので、夏の夜のこむら返りを予防する観点では、日頃意識して塩分を摂るというよりは、汗を多く書いてしまったときに軽く塩分を補給するくらいで大丈夫でしょう。
水分と電解質が同時に補給でき、体液と同じ浸透圧なために吸収もされやすいという点で、当院では少しスポーツドリンクを取り入れることも推奨していますので、脱水・電解質不足の対策として是非検討してみてください。
③筋肉疲労・冷え
こむら返りは、筋肉が疲労によりうまく収縮と弛緩が行えない状態になっても生じると言われています。
また、筋肉は冷えてしまっても収縮しやすい状態になり、結果として収縮と弛緩をうまく行えず、こむら返りが生じやすくなってしまいます。
対策としては、ストレッチや温めることにより筋肉の疲労を軽減することが挙げられます。
こむら返りは上記のような理由でなりやすく、特に夏に多く見られる理由としては、発汗などに伴う脱水や電解質の不足、エアコンの風が直接身体に当たってしまうことなどによる冷えが考えられます。
こむら返りを予防するためにも、十分な水分摂取、汗をかきすぎた場合はミネラルの補給、部屋の空調温度や風向きの調整をしっかりと行いましょう。
こむら返りの対処法
さて、こむら返りになってしまう原因がわかったところで、実際にこむら返りになってしまった場合はどのように対処していけばよいのかについて確認していきましょう。
①まずはしっかりと筋肉を伸ばす
もしこむら返りが起こってしまった場合は、こむら返りが起きている筋肉をしっかりとストレッチして伸ばしてあげましょう。
こむら返りの最中にストレッチを行うことは、痛みを伴う場合が多いですが、このときにしっかりとストレッチができていないと、筋肉のこわばりがあとに残ってしまい、痛みが長引く原因になってしまいます。
こむら返りが起きていて痛みが生じているときこそしっかりとストレッチをしましょう。
もし、しっかりとストレッチをして、こむら返りが収まったあとも筋肉のこわばりや痛みが残っていた場合は次の方法を試してみてください。
②温める・マッサージをする
もし、こむら返りが収まったあとも筋肉のこわばりや痛みが残っていた場合はお風呂やシャワー、その他の手段で筋肉を温めて上げましょう。
温熱刺激により、筋肉の血流が良くなったり、運動神経の過度な活動の抑制が生じ、結果として筋肉のこわばりが軽減を図る事ができます。
また、血流を改善するという意味では、マッサージも効果的です。
③薬を飲む
こむら返りがどうやっても繰り返される場合などには薬を飲むという選択もあります。
特にこむら返りには芍薬甘草湯(68番)という漢方がよく効き、こむら返りの治療や予防に効果があるとされます。
当院でも処方は可能なので、こむら返りにお悩みの患者様がおられましたら是非当院にてご相談ください。
こむら返りの対処法には、上記のような方法があります。
こむら返りになってしまった場合はまずはすぐに伸ばす、その後温めたり、マッサージをしたりして、それでも辛い場合は薬の検討を行いましょう。
まとめ
今回は、こむら返りについて、何故夏に起きやすいのかという点についても触れながらお話をしました。
こむら返りは水分や電解質(ミネラル)、冷えや疲労によって起こりやすくなるため、一日の水や電解質(ミネラル)の摂取量や、空調の風向きなどを見直してみましょう。
また、それでもこむら返りが起こってしまった場合には、まずはすぐストレッチをする、そして温めたりマッサージをしたりして対応したり、繰り返す場合には薬を試すなどの対応をしてみましょう。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
- 身体に痛みがある
- こむら返りを含めた症状について相談したい
などのお悩みがありましたら、是非当院までお越しください。
早期の治療開始や予防のための行動が、症状の悪化を防ぐには最も重要です。
簡単なお悩みでも構いません、皆様のご来院をお待ちしております。