【Q&Aコラム】包丁で手を切って血が止まらない!正しい止血法と病院に行くべき目安
当院の患者様から実際にいただいた、代表的なご質問をご紹介します。
※リスク・副作用、施術内容はコラム投稿時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。

夕食の準備をしている時に、誤って包丁で指を深く切ってしまいました。
慌てて水で洗い、ティッシュを巻いて押さえているのですが、じわじわと血が出続けていて絆創膏からも血が滲んできてしまいます。
なかなか血が止まらず焦っているのですが、このまま家で様子を見ていて大丈夫なのでしょうか?すぐに病院へ行くべきか迷っています。

まずは落ち着いて、清潔なガーゼやタオルで傷口を直接「ぎゅっと強く」押さえてみてください(直接圧迫止血)。
それでも10分〜15分以上血が止まらない場合や、指先に「しびれ」や「動かしにくさ」がある場合は、これ以上ご自宅で様子を見ず、すぐに受診してください。
もう少し詳しく解説
パニックになりがちなケガの直後でも、確実に血を止めるための「正しい応急処置」と、やってはいけない「NGな止血法」があります。
ここでは、それらの他に、病院へ行くべき危険なサインについても解説していきます。
まずは落ち着いて正しい「直接圧迫止血」を
指先の血管は細いですが血流が良いため、少し切っただけでも思ったよりも出血してしまいます。
まずは以下の手順でしっかりと血を止めましょう。
- 傷口を流水でサッと洗う
傷口周囲のバイ菌や汚れを洗い流します。
- 清潔なガーゼやハンカチで「強く」押さえる
傷口の真上から、指の腹を使ってピンポイントでぎゅっと強く圧迫します。
数分で指を離して「止まったかな?」と確認したくなりますが、グッと堪えてそのまま5分〜10分間は絶対に離さずに押し続けてください。
- 手を心臓より高く上げる
押さえたまま手を心臓より高い位置(胸の高さやバンザイの姿勢)にキープすると、血圧が下がり血が止まりやすくなります。
やってはいけないNG止血法
一般的に言われている応急処置の中には、以下のように傷を悪化させてしまうものがあります。
代表的なものを以下に記します。
- ティッシュペーパーで押さえて止血する
ティッシュは細かな繊維が傷口にくっついてしまい、後で剥がす時にまた出血したり、繊維が傷口に残ってバイ菌が繁殖する原因になってしまいます。
- 輪ゴムや紐で出血部のを縛る
「血を止めるために縛る」というのは、実は非常に危険です。
縛り方が強すぎると指先の細胞が死んでしまう(壊死する)危険性があり、逆に中途半端な強さだと、指先に血が溜まってしまい余計に出血がひどくなることがあります。
すぐに病院へ行くべきサイン
正しく圧迫止血を行っても、以下の症状がある場合はご家庭での処置は難しいため、すぐに整形外科などの医療機関を受診して下さい。
- 10〜15分強く押さえ続けても血が溢れてくる
比較的太い血管が切れている可能性があり、病院での医療的な止血処置(縫合など)が必要かもしれません。
- 指先がしびれている、または指が曲がらない
血管だけでなく、奥にある「神経」や「腱(スジ)」までスパッと切れてしまっている可能性があります。
放置すると一生指が動かなくなる後遺症が残る場合もあるため、早急に受診して下さい。
- 傷がぱっくり開いて、白いものが見える
白いものは骨や筋肉の腱の可能性があり、血が止まっていたとしても、骨や筋肉の腱まで達している深い切り傷であることを示しています。縫合の必要性が高いかもしれないので、すぐに受診して下さい。
包丁で手を切って血が止まらない時は、「清潔なガーゼで、傷口を直接5〜10分間強く押さえ続けること」が最も効果的な応急処置です。
「血を見るのが怖くて強く押さえられない」「10分経っても血が滲んでくる」「指がうまく曲がらない」といった場合は、無理に自分でなんとかしようとせず、清潔なタオルで押さえたまま、すぐに当院へお越しください。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。
●このコラムを書いた人

二宮 暉
患者様に合わせたリハビリテーションを実施し、日常生活におけるアドバイス、運動の指導を行い、一人ひとりに寄り添った治療を提供します。
また、当院のコラムを通して、より患者様の生活の質を向上させるような情報を発信していきます。
●得意分野
肩関節疾患(保存療法・術後)、投球障害(肩・肘)、トレーニング指導
記事監修:久保 卓也