傷を縫った後はどうなるの?自宅での正しいケア方法と注意点
こんにちは、天6整形外科です。
思いがけないケガで病院へ行き、傷を縫う(縫合する)ことになると、ホッとする反面、「傷痕は綺麗に治るのかな?」「家でどうやって扱えばいいの?」と新たな不安が出てきますよね。
傷を綺麗に早く治すためには、病院での処置だけでなく、ご自宅での「正しいケア方法」を知っておくことも重要です。
今回は、傷を縫合した後の治っていく過程や、ご自宅で気をつけていただきたい扱い方について、わかりやすく解説していきます。
傷を縫合した後、どんな経過をたどる?

傷を糸で縫い合わせる目的は、パカッと開いてしまった皮膚をピタッとくっつけて、細胞が傷を修復しやすい環境を作ることにあります。
縫合した直後から、体の中では傷を治そうとする働きが始まっています。
縫合後、数日経つと新しい組織ができあがり、徐々に傷口がくっついていきます。
そして、しっかりと皮膚がくっついたことを確認してから、糸を抜く「抜糸(ばっし)」を行います。
ケガの場所にもよりますが、だいたい1週間から2週間程度で抜糸することが一般的です。
ご自宅での正しいケア 3つのポイント

抜糸までの間、ご自宅ではどのように過ごせば良いのでしょうか。
基本的なケアのポイントをご紹介します。(※必ず担当の医師から指示された内容を最優先してくださいね)
- お風呂は「シャワーで優しく洗う」が基本
多くの場合、縫合の翌日や翌々日からはシャワーで傷口を濡らしても大丈夫になります。むしろ、傷口から出る浸出液や血のかたまりを優しく洗い流すことで、清潔に保つことができます。
- 消毒液は使わず「水道水」でOK
以前のコラムでもお話ししましたが、「傷=消毒」というイメージがあるかもしれません。しかし、強い消毒液は傷を治そうとする細胞まで壊してしまうため、治りが遅くなる原因になります。基本的には、石鹸の泡で優しく洗い、水道水でしっかり洗い流すだけで十分です。
- お風呂上がりは清潔な保護を
洗い終わったら、ガーゼ、無ければ清潔なタオルで優しく水分を拭き取り(ゴシゴシ擦るのはNGです!)、処方されたお薬があれば塗ってから、新しい絆創膏やガーゼで保護しましょう。
ティッシュで傷を拭くことは、細かい繊維が傷口に残ってしまう場合があるので、おすすめしません。
これだけは注意!やってはいけないNG行動

傷を綺麗に治すために、以下の行動は避けてください。
- 湯船に長く浸かること
体が温まって血行が良くなりすぎると、傷口から再び出血したり、炎症が強まってズキズキと痛む原因になります。抜糸が終わるまでは、シャワーのみで済ませるのが安心です。
- かさぶたや糸を無理に引っ張ること
気になって触りたくなってしまいますが、無理に剥がすと傷口が開いてしまい、傷痕が汚く残る原因になります。絶対に引っ張らないでください。
- 激しい運動や過度な飲酒
こちらも血行が良くなりすぎて出血や痛みの原因になるため、数日間は安静に過ごしましょう。
こんな時はすぐに受診を!

傷口は毎日観察してください。
もし以下のようなサインが出た場合は、傷口の中で細菌が増えて「感染」を起こしている可能性があります。
- 傷の周りが赤く腫れてきた
- 触らなくてもズキズキとした強い痛みがある
- 傷口から膿(うみ)が出ている、嫌な臭いがする
- 熱っぽさを感じる
このような症状があれば、次の受診日を待たずに、早めにクリニックへご連絡ください。
まとめ

傷を縫った後は、「清潔に保つこと」「無理に触らないこと」が何より大切です。
正しいケアを続けることで、傷痕も目立ちにくく、綺麗に治癒していきます。 ご自宅での処置に不安がある場合は、一人で悩まずにいつでもご相談くださいね。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。
●このコラムを書いた人

二宮 暉
患者様に合わせたリハビリテーションを実施し、日常生活におけるアドバイス、運動の指導を行い、一人ひとりに寄り添った治療を提供します。
また、当院のコラムを通して、より患者様の生活の質を向上させるような情報を発信していきます。
●得意分野
肩関節疾患(保存療法・術後)、投球障害(肩・肘)、トレーニング指導
記事監修:久保 卓也