スポーツの季節は怪我がつきもの!怪我の応急処置について解説
こんにちは、天6整形外科理学療法士の二宮です。
まだまだ残暑が厳しいですが皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、時期的にはいよいよ運動会などスポーツが盛んになる時期です。
整形外科的には、そのスポーツによる怪我が多くなる時期でもありますが・・・
今回は、そんな怪我に対しての応急処置、RICE処置をご紹介します。
今回のコラムを読んで、もしもの怪我に正しく対処できるように準備しておきましょう。
目次
RICE処置とは
怪我の応急処置、初期治療の一つとして、RICE処置というものがあります。
RICE処置とは、Rest(安静)、Icing(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)といった怪我に実際に対応するための行動の頭文字をとって名付けられています。
RICE処置が適切にできていれば、早期に痛みを軽減したり、炎症を抑えたり、出血の止血や腫れの抑制、怪我の早期回復などが図ることができます。
RICE処置の方法
次に、RICE処置は具体的にどのように行うのかについてお話していきます。
Rest(安静)
怪我をしたらまずは安静にしましょう。ぎっくり腰や腰椎分離症などの初期段階(急性期)も安静が大事になります。
ただ寝てじっとしておくという意味ではなく、例えば捻挫(足関節捻挫)のときのテーピングや突き指の添え木を使うなど、固定もこのrestに含まれます。
むやみに動かすと悪化する場合もあるので、怪我をしたらまずは安静にしましょう。
Icing(冷却)
アイスノンや氷嚢などで患部を冷やしましょう。
20分〜30分ほど冷やしていくと、徐々にピリピリとしてきて、その後何も感じない状態になります。
その無感覚の状態になったら氷を一旦外し、感覚が戻ってきたら再度冷やすといった形で冷やす作業と感覚をもとに戻す作業を何回か繰り返すことでicingを行います。
患部を冷やすことで、毛細血管が収縮し、腫れや内出血、急性の炎症症状による痛みなどを抑制することができます。
Compression(圧迫)
患部を抑える、包帯やタオルを巻くなどで圧迫します。
圧迫することで血流を抑制し、出血や内出血の止血、腫れの抑制を図ります。
きつく圧迫しすぎると、神経障害が起きるリスクもありますので、圧迫した場所よりも末端の部分にしびれや変色などが生じたらすぐにやめましょう。
Elevation(挙上)
腫れの軽減や早期の改善を量る目的で患部を高い位置に保持します。
理想は患部を心臓よりも高い位置に保持することです。
患部を高くすることで、患部にうっ滞した血液や水を患部に貯留させず、身体への吸収を促します。
RICE処置は、怪我をしてからできるだけ早く行うことが重要です。怪我をしてから3日以内は、RICE処置を継続することで、効果が期待できます。
RICE処置をした後は・・・
怪我に対して適切なRICE処置をした後は可能であれば早期に整形外科などの医療機関を受診しましょう。
というのは、RICE処置はあくまでも応急処置であるため、もし骨折や脱臼など大きな怪我であった場合には痛みや腫れが引かない場合があるからです。
怪我を放置すると治癒まで時間がかかるだけでなく、大きな手術が必要になることに繋がってしまう場合もあります。
RICE処置をしても続く痛みや腫れがある場合はできるだけ早期に医療機関を受診しましょう。
まとめ
今回は、怪我に対しての応急処置としてRICE処置をご紹介しました。
RICE処置は、怪我の初期治療に用いられる応急処置であり、RICE処置を行うことで、痛みを軽減し、腫れを抑え、炎症を抑え、回復を早めることができます。
しかし、RICE処置だけで終わってしまっては大きな怪我を見逃したり、治療の開始が遅れてしまう場合もありますので、適切な応急処置を終えた後も痛みや腫れが続くようであれば、医療機関をできるだけ早期に受診しましょう。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
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早期の治療開始や予防のための行動が、症状の悪化を防ぐには最も重要です。
簡単なお悩みでも構いません、皆様のご来院をお待ちしております。