大阪市北区天神橋
天六駅近くの整形外科・リハビリテーション科・骨粗しょう症・交通事故治療

腰椎分離症・分離すべり症とは

腰の骨を構成する一部(関節突起間部)の連続性がなくなった状態です。中高生など青少年に多く、過度のスポーツが原因と言われています。
腰の骨が前方へ滑り出した状態を分離すべり症といいます。

腰椎分離症・分離すべり症の症状

腰椎分離症、分離すべり症の症状としては、腰痛、脚の痛み、脚のしびれなどが挙げられます。

足のしびれ症状自体は腰部脊柱管狭窄症でもみられます。詳しくはこちらのページまで。

腰椎分離症・分離すべり症の原因

中高生など、成長期での活発な運動、特に腰椎の過度の伸展や屈曲による荷重、腰のひねりなどの回旋ストレスが関節突起間部に繰り返し加わって生じる疲労骨折と考えられています。
下記画像は第5腰椎の分離症の図ですが。このように、腰椎の後方部分が分離してしまう病態が腰椎分離症です。分離すべり症の場合は、さらに分離した椎体が前方に滑ってしまう病態です。
腰椎分離症・分離すべり症

腰椎分離症・分離すべり症の治療

安静、投薬、CT、MRI、物理刺激療法、理学療法士によるリハビリなどを行います。
時期によって治療が異なるのも特徴の一つです。
腰痛が生じてすぐの場合は骨癒合が期待できるため、スポーツ活動を少なくとも6か月程度中止し、コルセットを着用します。
当院でもコルセットの作成、処方が可能です。ご希望の方は治療用装具のご案内ページから手順をご確認頂けます。
時期が過ぎてしまい骨癒合が望めない場合には、内服やブロック療法を使用しながらスポーツ活動に参加していただけます。

院長より

多くは子供の頃にスポーツのしすぎで疲労骨折し、腰椎分離症が生じます。
スポーツを止めたくない気持ちは非常に理解できますが、しっかりと疾患を理解していただき、休むべき時期は休むことが将来の変形を防ぎ、生活の質を上げる事ができます。
お子さんが腰を痛がっている場合は受診をお願いします。