【Q&Aコラム】膝の水を抜くと水が溜まるクセがついて良くない？

患者さん

整形外科で膝を診てもらっていて、定期的に膝に溜まった水を抜いてもらっています。

しかし、知人から膝の水を毎回抜くのはむしろクセになってしまって良くないんじゃないかと言われました。

毎回膝の水を抜くのはクセになるんでしょうか？むしろ抜かないほうがいいんでしょうか？

天6整形外科

膝の水を抜くのはクセにはならないので安心してください。

抜いても抜いてもまた水が溜まってしまうことがあるためにこのように言われることがありますが、膝に水が溜まる原因は関節で炎症が起きているからであり、抜いても再度水が溜まってしまうのは関節の炎症が治まっていないからです。

膝の水を抜かないことはむしろ関節内部の圧が高まって痛みが強くなったり、関節が動きにくくなったりする要因になるので、水が多く溜まっている場合にクセになるかもと我慢することはあまりおすすめしません。

膝の痛みは日常生活に大きく影響が出ますので、やはり少しでも早く楽になりたいと考えますよね。

そんな中で膝の水を抜くとクセになってしまうなんて言われたら、水を抜いているせいでむしろこの痛みが長引いてしまうんじゃないかと考えてしまうのも無理はないかと思われます。

しかし、すでにお答えしたように、膝の水は関節内にある滑膜という部分の炎症により分泌されているもので、何度も水が溜まってしまうのは炎症がまだ治まっていないからです。

膝の水を抜くことは、水が溜まっているせいで掛かってしまう関節内部の圧をとり除いて痛みを緩和したり、水が溜まって腫れているために関節が動きにくくなっている状態を改善したりする目的があります。

溜まっている水（関節液）には、サイトカインという炎症物質が含まれているため、膝の水を抜くと、炎症がさらに悪化して痛みが強くなることを防ぎ、炎症が長引いてしまうことを防ぐ効果が期待できますが、炎症を根本から改善する効果はありません。

膝関節の炎症を抑えるためには、

などが方法として挙げられます。

当院の理学療法士によるリハビリでも膝周囲の鍛え方や膝に負担をかけてしまっている姿勢・動作の改善などは可能なので、もし膝の痛みにお悩みの場合はぜひご相談ください。

また、関節痛と体重の関係についてはこちらのコラムにも記載しておりますので、併せてお読みください

天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。

上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。

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