「突き指」は引っ張って治すのが正解?NG行動と正しい処置

休日に子どもとキャッチボールをしていて、誤ってボールを取り損ね、突き指をしてしまいました。
昔、部活では「突き指は引っ張って治せ!」と教わった記憶があり、つい引っ張りそうになるのですが、少し腫れもあって迷っています。
突き指は引っ張るのが正解なのでしょうか?

確かに、昔はスポーツの現場などでもそのように教えられていた時代がありましたね。
しかし、「突き指を引っ張って治す」というのは絶対にやってはいけないNG行動です。
なぜ引っ張ってはいけないのか、そして正しい応急処置の方法について、詳しく解説していきますね。
「引っ張れば治る」は迷信!無理に引っ張るのは絶対にやめて

「関節がズレたから、引っ張って元に戻そう」というイメージから、つい指を引っ張りたくなるお気持ちはよく分かりますし、スッキリしそうな気もしますよね。
しかし、突き指の正体は、指の関節を支える「靭帯(じんたい)」や筋肉と骨を結ぶ「腱(けん)」が傷ついていたり、ひどい場合には骨折している状態です。
傷ついている組織を無理に引っ張ると、ダメージがさらに広がり、かえって症状を悪化させたり、後遺症(指が曲がったままになる等)が残る原因になってしまいます。
突き指をしても、絶対に引っ張らないでください。
慌てず実践!突き指の正しい応急処置

突き指をしてしまった時は、スポーツの現場などでも推奨されている「RICE(ライス)処置」という基本的な応急処置が有効です。
詳しくは以下の通りです。
- まずは動かさず安静に(Rest)
痛む指を無理に曲げ伸ばしするのはやめましょう。可能であれば、隣の指と一緒にテーピングで軽く巻いたり、添え木をして指が動かないように固定します。
- しっかり冷やす(Ice)
氷水や保冷剤をタオルで包み、痛む部分を15〜20分ほど冷やします。冷やすことで内出血や炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。(※凍傷を防ぐため、氷を直接肌に当てるのは避けてください)
- 心臓より高い位置に上げる(Elevation)
痛む手を心臓より高い位置に保つようにします。クッションの上に手を置いたり、三角巾で腕を吊るすなどすると、腫れがひどくなるのを防ぐことができます。
たかが突き指と甘く見ないで!こんな時はすぐ受診を

「ただの突き指だから、放っておけばそのうち治るだろう」と自己判断するのは危険です。
以下の症状がある場合は、靭帯が完全に切れていたり、骨折している可能性が高いため、迷わず整形外科を受診してください。
- 指が不自然な方向に曲がっている
- 指を自力でまっすぐ伸ばすことができない
- 強い腫れや、広範囲に内出血(青あざ)がある
- ズキズキとした強い痛みが数日経っても引かない
まとめ

突き指をした時の鉄則は、「絶対に引っ張らない」「まずは冷やして動かさない」ことです。 初期対応を正しく行うことで、治るまでの期間は大きく変わります。「ただのケガ」と油断せず、痛みや腫れが長引く場合は、ご自身の大切な指を守るためにも早めに専門家にご相談ください。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。
●このコラムを書いた人

二宮 暉
患者様に合わせたリハビリテーションを実施し、日常生活におけるアドバイス、運動の指導を行い、一人ひとりに寄り添った治療を提供します。
また、当院のコラムを通して、より患者様の生活の質を向上させるような情報を発信していきます。
●得意分野
肩関節疾患(保存療法・術後)、投球障害(肩・肘)、トレーニング指導
記事監修:久保 卓也