大阪市北区天神橋
天六駅近くの整形外科・リハビリテーション科|骨粗しょう症/交通事故治療

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【Q&Aコラム】指の関節をポキポキ鳴らすと関節が太くなるって本当ですか?

当院の患者様から実際にいただいた、代表的なご質問をご紹介します。
※リスク・副作用、施術内容はコラム投稿時点での情報となります。最新の情報はクリニックへお問い合わせください。
患者さん

勉強中や手持ち無沙汰な時に、無意識に指の関節をポキポキ鳴らす癖があります。

周りの友人や親から「そんなに鳴らしてると指が太くなるよ」とか「将来、関節炎になって動かなくなるよ」と脅されるのですが、これって医学的に本当なんでしょうか? 音が鳴るとスッキリするのでついついやってしまうのですが…。

天6整形外科

この「指ポキ」を例とする、関節を鳴らすことに関する噂は昔からよく耳にしますよね。

結論からお伝えすると、指を鳴らすことと「関節が太くなる」や「関節炎になる」ことの間に、直接的な因果関係があるという明確な医学的根拠はありません。

実際に、長年指を鳴らし続けても関節炎にならなかったという研究結果も存在します。

しかし、「関節に負担がかかる」ことは事実です。

無理な力を加えて鳴らし続けると、靭帯を傷めたり、そのダメージの修復過程で結果的に節々が太く見えてしまう可能性はゼロではありません。

特に、首を鳴らすいわゆる「首ポキ」については特にその危険性が指摘されており、これを用いる治療については厚生労働省から指摘があります。

指や関節が太くなるかどうかはさておき、関節の音を鳴らすのは整形外科的にはおすすめできません。

もう少し詳しく解説

なぜ音が鳴るのかという仕組みと、医学的なリスクの真偽について、ポイントを絞って解説します。

あの「ポキッ」という音の正体

骨と骨がぶつかっている音だと思われがちですが、実は違います。

  • キャビテーション(気泡の破裂)
    関節の中には「滑液(かつえき)」という液体が入っています。
    指を引っ張ったり曲げたりすると、関節内の圧力が急激に下がり、液体の中に「気泡」ができます。
    この気泡が弾ける時の衝撃音が、あの「ポキッ」という音の正体です。

「太くなる」「関節炎」の噂の真相

  • 関節炎になる? → 根拠なし
    ある研究者が60年間、自分の左手の指だけを毎日鳴らし続け、右手は何もしないという実験を行ったという報告があります(イグ・ノーベル賞を受賞)。
    この実験の結果、左右の手で関節炎の発生率に違いはなかったと報告されています。
    【参考資料】:原著論文(英語):Does knuckle cracking lead to arthritis of the fingers? – PubMed
      
  • 指が太くなる? → 起きる可能性はある
    音を鳴らすこと自体で骨が太くなるわけではありません。
    しかし、無理に鳴らそうとして関節包(袋)や靭帯にダメージを与え続けると、組織が修復される過程でこれらが分厚くなり、結果的に指の節が太く見えるようになる可能性はあります。

基本的に関節は鳴らさないほうが良い

医学的に「関節炎にはならない」としても、整形外科として指ポキは推奨しません。

  • 絶対に避けるべきこと(NG)
    音が鳴らないのに、無理やり力を込めて鳴らそうとする行為。
    首や腰を勢いよく捻ってボキボキ鳴らす行為(脊髄神経を傷つけるリスクがあり大変危険です)。

スッキリするのは「気泡が弾けた時の刺激」による一時的な感覚に過ぎません。

組織を傷つけるリスクを冒してまで行うメリットはないと言えるでしょう。

上記のように、指をポキポキ鳴らすと関節炎になるという説は、医学的には否定されています。

しかし、骨や軟骨には無害でも、関節を支える靭帯や袋には確実に負担がかかります。

長年続けることで握力が低下したり、靭帯が緩んで指が不安定になったりするリスクはあるため、可能な限りその癖は控えることをおすすめします。

天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。

上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。

このコラムを書いた人

理学療法士
二宮 暉

患者様に合わせたリハビリテーションを実施し、日常生活におけるアドバイス、運動の指導を行い、一人ひとりに寄り添った治療を提供します。
また、当院のコラムを通して、より患者様の生活の質を向上させるような情報を発信していきます。

●得意分野
肩関節疾患(保存療法・術後)、投球障害(肩・肘)、トレーニング指導

記事監修:久保 卓也