料理中に指を切った!そんな時の正しい応急処置について
こんにちは、天6整形外科です。
料理中に包丁で指を切ってしまうというのは、誰にでも起こりうるトラブルですが、いざ血を見ると焦ってしまいますよね。
切り傷は初期対応を間違えると、「なかなか血が止まらない」「化膿する」「傷跡が残る」といったトラブルの原因になります。
今回は、家庭ですぐに実践できる正しい処置方法と、病院へ行くべき判断基準を分かりやすく解説します。
目次
これって深い傷?浅い傷?見極めのポイント

皮膚は表面に近い「表皮(浅い層)」と、その奥にある「真皮(深い層)」の二層構造になっています。傷の深さがどこまで至っているかで必要な処置が異なります。
以下が傷ごとの特徴です。
| 特徴 | 表皮までの浅い傷 | 真皮に達する深い傷 |
| 見た目 | 傷口は閉じている | ぱっくりと開くことが多い |
| 出血 | 圧迫ですぐ止まる | なかなか止まらない |
| 対応 | 自宅処置でOKな場合が多い | 縫合が必要な場合あり |
※深さが自分で判断できない時や不安な時は、無理せず受診しましょう。
慌てず実践!正しい応急処置 3ステップ
STEP 1:まずは圧迫止血

清潔なガーゼやタオルを傷口に当て、その上から指や手で数分間ギュッと押さえます。
この際、繊維が傷口に残る可能性があるためティッシュを使用することはおすすめしません。
既に述べたように、浅い傷であればこの対処で出血はとまり、問題ない場合が多いです。
このSTEPの対処で血が止まらない場合、真皮まで達した深い傷の場合があるので、迷わず病院を受診しましょう。出血量が多い場合など、必要であれば救急車の要請をしていただいても構いません。
⚠️ ここが重要!
- 輪ゴムやヘアゴムで止血するのはNG!
輪ゴムで指の根元を縛るのは絶対にダメです。血流が完全に止まり、組織が壊死する危険があります。傷口を「直接」押さえてください。 - ガーゼは血が滲んだり気になっても剥がさない
血が止まったか気になっても、数分間はガーゼを外さないでください。剥がすと固まりかけた「かさぶたの元」が取れて、再出血の原因になります。
STEP 2:流水で洗う

血が止まったら(あるいは勢いが弱まったら)、水道水で傷口をよく洗います。
消毒液は傷を治そうとする細胞まで壊してしまうため、水道水で汚れや菌を洗い流すだけで十分です。
STEP 3:傷を保護する

傷の状態に合わせて保護材を選びましょう。
- 通常の絆創膏・ガーゼ:一般的な傷の保護に使用します。
- 湿潤療法パッド(キズパワーパッド等):浅くてきれいな傷に効果的です。体液を保つことで痛みが少なく、早く治ります。
※注意:傷が汚れている場合や、すでに化膿している(赤み・腫れがある)場合、出血や浸出液が多い場合は湿潤療法は行わないでください。菌を閉じ込めて悪化させてしまいます。
お風呂に入っても大丈夫?
怪我をした当日の入浴は以下の点に注意してください。
- 出血している時湯船には浸からず、シャワーのみにしましょう(体が温まり血行が良くなると、再出血しやすいため)。
- 絆創膏の場合入浴前に外し、傷をシャワーで軽く洗ってから、お風呂上がりに新しいものに貼り替えます。
- 湿潤療法パッド(キズパワーパッドなど)の場合貼ったままシャワーをすることはOKですが、隙間から水が入った場合は貼り替えてください。
受診したほうが良い場合
「たかが切り傷」と油断は禁物です。以下の症状がある場合は、迷わず医療機関(整形外科など)を受診してください。
- 10〜15分圧迫しても血が止まらない(血管を損傷している可能性があります)
- 傷がぱっくり開いて、白いもの(筋肉の腱、骨など)が見える(縫合処置が必要な可能性があります)
- 指先がしびれる、指が曲げ伸ばしにくい(神経や腱が切れている重症の可能性があります)
- 動物に噛まれた、泥やサビがついた(感染症のリスクが高いため、抗生物質の投与や破傷風の予防が必要な場合があります)
まとめ

切り傷は「止血 → 洗浄 → 保護」が基本です。
正しく処置すれば多くは問題なく治りますが、深い傷や出血が止まらない場合は、早めに医療機関を受診してください、。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。