本当は怖い!骨粗しょう症の症状について【動画あり】
こんにちは、天6整形外科理学療法士の二宮です。
今回は骨粗しょう症の症状についてインスタグラムのリール動画について解説しました。
この動画のポイントについて、このこのコラムにてもう少し詳しく説明していきます。
まずは動画をご視聴下さい。
動画は見ていただけましたでしょうか?
それでは早速それぞれについて説明していきます。
目次
この動画のポイント:骨粗しょう症の症状について
骨粗しょう症はご存知の方も多いかと思われますが、閉経後のホルモンバランスの低下などが主な原因となる、骨密度が低下してしまう疾患です。
しかし、実際に骨密度が低下するとどうなるのかうまくイメージできる方は少ないのではないでしょうか?
この動画で紹介している5つの内容について紹介します。
骨粗しょう症の症状①:簡単に骨折する
骨密度が低下すると、下図のように骨の中身がスカスカのスポンジ状になってしまいます。
この状態になってしまうと、骨が非常に脆くなってしまい、簡単に骨折しやすくなってしまいます。
人によっては躓いたり、くしゃみをしたりしただけでも骨折してしまうことがあります。
骨粗しょう症の症状②:身長が縮む
骨粗しょう症が原因となる骨折に脊椎圧迫骨折というものがあります。
下図のように、背骨が圧迫されひしゃげるように折れる骨折のことを指します。
この骨折をしてまうと、骨の圧壊により物理的に骨の長さが短くなるため、身長が縮んでしまいます。
先に述べたくしゃみや躓いただけで生じやすい骨折は主にこの脊椎圧迫骨折を指し、そのような機序でも骨折してしまうことから、骨折に気づかないことも多くみられます。
急に身長が縮んだということがあれば、それは骨粗しょう症になってしまっており、すでに骨折してしまっている可能性があります。
気になる場合はすぐに整形外科を受診しましょう。
骨粗しょう症の症状③&④:慢性的な痛み・姿勢が悪くなる
その③と④はつながっている部分があるのでまとめて解説します。
骨粗しょう症により骨折を繰り返す、特に脊椎圧迫骨折を気づかない間に繰り返してしまったりすると、骨折による骨の変形などにより慢性的な痛みが生じてしまいます。
特に、脊椎圧迫骨折は背骨が圧迫されてしまうことにより身長が縮むだけでなく、骨の長さが変わってしまうために姿勢を支える筋肉が今までのようにうまく使えなくなり、姿勢が悪くなることが多く見られます。
身体の痛みは姿勢が悪くなってしまうことによっても発生しますが、骨粗しょう症になり骨折に伴って姿勢が悪くなった場合、関節の可動域でなく骨自体が変形したことが原因となるため、元の良い姿勢に戻すことは難しく、結果として長期間慢性的な痛みに悩まされることになります。
また、姿勢の悪さは歩きにくくなり結果として転倒のリスクが高くなるため再度骨折しやすくなる、身体が丸まることにより内臓へ負担がかかるなどの影響もあります。
骨粗しょう症の症状⑤:日常生活に支障
ここまで述べてきた姿勢の悪さや慢性的な痛み、骨折への恐怖感なども十分に日常生活に影響を与えますが、それ以上に日常生活に支障を与えるのが、骨粗しょう症で折れやすくなる部位にあります。
骨粗しょう症で生じやすい骨折には大腿骨頸部骨折とすでに述べた脊椎圧迫骨折があります。(その他にもありますが今回は割愛します)
大腿骨頸部骨折とは脚の付け根の骨折であり、この骨折をしてしまうと、大腿骨頭を人工物に入れ替える必要が出たりなど、大きな手術が必要となる場合もあります。
もちろん、脚も動かしにくくなるため、歩行などに大きな影響が出ます。
そして、これらの骨折をしてしまったり、繰り返してしまうと、日常生活での動作がどんどん行いにくくなり、結果として寝たきりになってしまう場合もあります。
さいごに
ここまで述べたように、骨粗しょう症になってしまうと、その骨折のしやすさや、骨折が起きる部位により、日常生活が一変してしまいます。
50代以上の女性など、骨粗しょう症になっていないか気になる場合は一度DEXA法による骨密度検査を行ってみて下さいね。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
- 骨粗鬆症になっていないか気になる
- 骨密度の測定をしてみたい
- 骨粗鬆症を治療したい
という方は是非当院にお越しください。
実際に問題が大きくなり、日常生活が困難となる前に受診をすることが、早期に回復するために重要です。
簡単なお悩みでも構いません、皆様のご来院をお待ちしております。