子どもがこけて擦りむいた!そんな時の正しい処置方法
こんにちは、天6整形外科です。
お子さんが元気に遊んでいるとき、転んで膝や肘を擦りむいてしまうことはよくあります。
当院でも、公園や学校での転倒による擦り傷で多くのお子さまが受診されています。
擦り傷は軽く見えがちですが、最初の処置によっては傷跡が残ってしまうこともあります。
今回の記事では、ご家庭でできる正しい応急処置と、受診の目安についてわかりやすく説明します。
すり傷ってどんな怪我?

擦り傷(擦過傷)は、皮膚が地面や壁にこすれて表面が削れるように傷ついた状態を指します。
浅い傷であることが多いですが、皮膚表面は神経が多いため、ひりひりとした痛みが強く出るのが特徴です。
また、公園の砂やアスファルト片が付着したまま放置すると、感染や色素沈着の原因にもなるため、初期の洗浄が非常に重要です。
正しい処置方法
① まずはしっかり洗う(最重要ポイント)

すり傷の初期対応で最も重要なのは、水道水でしっかりと傷を洗い流すことです。
砂・泥・小石などの異物を洗い流し、丁寧に取り除きましょう。
お子さんはしみて痛がることがありますが、無理に叱ったり押さえつけたりすると不安が強くなってしまいます。
当院では、次のように声をかけながら優しく洗うようにしています。
- 「ちょっと痛いけど、早く良くなるために頑張ろうね」
- 「ばい菌を洗って綺麗にしようね」
- 「もう少しで終わるよ」
上記のような、前向きな声かけをしてあげると、落ち着いて処置ができることが多いです。
② 状態に合わせて被覆材を選ぶ
洗浄後は、傷の状態に応じて保護方法を変えます。
● 浸出液(じわっと出る液)や出血が多い場合

ガーゼや大きめの絆創膏で保護し、清潔に保ちましょう。
● 浸出液が少ない/ほとんどない場合

キズパワーパッドなどの“湿潤療法”向けの被覆材を使用すると、痛みが少なく治りも早くなります。
ただし以下のような場合、湿潤療法は向きません。
- 傷に砂や異物が残っている
- 出血・浸出液が多い
- 赤みや腫れが強い、膿があるなど感染が疑われる
判断が難しいときは、無理せず医療機関を受診してください。
受診したほうがよい場合
以下のような症状があれば、受診をおすすめします。
- 砂・小石が取りきれない
- 出血がなかなか止まらない
- 赤みが広がる、腫れる、強い痛みが続く
- 傷が深い/大きく開いている
- 動かすと強く痛む(強い打撲や骨折の可能性)
まとめ

擦り傷は日常的な怪我ですが、初期の「洗浄」と「正しい保護」が傷跡を残さないための大切なポイントです。
迷ったときやうまく洗えないときは、いつでもご相談ください。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。