【Q&Aコラム】理学療法士のリハビリと鍼灸師の治療はどう違う?

40代男性です。腰痛が長引いており、整形外科で理学療法士さんのリハビリを受けるか、鍼灸院で治療を受けるか迷っています。
理学療法士のリハビリと鍼灸師の治療はどう違うのでしょうか?

理学療法士と鍼灸師は資格も役割も異なります。
理学療法士は西洋医学を基盤に、運動療法や物理療法を用いて関節や筋肉の動きを改善し、身体機能を回復させるのが目的です。
一方、鍼灸師は東洋医学に基づき、鍼や灸を使ってツボを刺激し、痛みの緩和や自律神経の調整を目指すとされています。
大きな違いは、使っている医学理論そのものが異なる点です。
もう少し詳しく解説
理学療法士、鍼灸師はどちらも国家資格ですが、以下のような違いがあります。
理学療法士は病院やクリニックで医師の指示の下、筋力トレーニング・ストレッチのような治療のための運動、筋肉や関節に直接触れて動きの改善を図る徒手治療、その他電気治療、温熱療法などを組み合わせてリハビリを行います。
主に手術後や外傷後の機能回復、再発予防に関わり、患者様の運動機能の改善を目指します。
一方、鍼灸師(国家資格)は経絡やツボといった東洋医学の概念を使い、鍼や灸で刺激を与えることで体のバランスを整えます。
血流の改善や自律神経の安定化を通じて、肩こり、腰痛、冷え、頭痛など幅広い症状に対応できます。
西洋医学と東洋医学という根本的な理論の違いがある他、治療の考え方や対象、アプローチの方向性も大きく異なります。
理学療法士のリハビリは西洋医学に基づき「動作や機能の改善」に強みがあり、鍼灸師の治療は東洋医学に基づき「痛みや不調の緩和」に強みがあります。
どちらが優れているというよりも、症状や目的に応じて使い分けたり、組み合わせたりすることで、より効果的な改善が期待できます。
ただし、当院では、鍼灸院にて保険診療を行う際に必要となる同意書の作成や鍼灸院・鍼灸師への紹介は一切行っておりません。
鍼灸院の利用は自己責任でのご利用となることをご了承ください。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
上記の質問・疑問以外にも気になる事があれば、診察やリハビリの際にお気軽にお申し付け下さい。