【Q&Aコラム】高齢者でも筋肉はつくんですか?

80代になってから膝が痛くて、階段の昇り降りが辛くなってきました。
どのお医者さんに相談しても、「脚の筋肉が落ちているから筋肉をつけたほうがいい」と言われます。
そんなことを言われても、こんな高齢になってから筋肉なんてつくわけないと思うんですが、私のような高齢者でも筋肉はつくんでしょうか?

高齢者でも適切なトレーニングを行うことで筋肉はつきます。
もちろん、加齢に伴う細胞機能の変化やホルモンバランスの変化により、若い頃と比較すると筋肉がつきにくくなるのは事実です。
しかし、過去の実例として、長寿双子として有名なきんさん・ぎんさんのうち、きんさんが90代後半に寝たきりとなった後に少しずつ筋トレをして、再び歩けるようになったという例もあり、この加齢に伴う身体の変化により筋肉が全くつかなくなるといったことはありません。
100歳間近の人だって筋肉がつくんですから、相談者様のような80代の方ももちろん筋肉をつけることはできますよ。
もう少し詳しく解説
普段、病院で「もう少し筋肉をつけたほうが良いですね」というような内容を患者様とした際に、「こんな高齢になってからじゃ筋肉はつかないでしょう」と患者様から言われることがあります。
事実として、加齢に伴い細胞内で身体を動かすエネルギーを作る部分であるミトコンドリアの機能が低下したり、筋肉の合成に関わるテストステロンなどのホルモンが減少するため、高齢になると筋肉を強くする働きが弱くなるなどの変化はあります。
しかし、回答にもあるように高齢者の中でも特に高齢な100歳前後の方でも筋トレにより筋肉が付き、歩けるようになった前例があることから、高齢だから筋肉がつかないということは絶対にありません。
また、若年者と比較して筋肉がつきにくいことはありますが、今ある筋肉を落とさないように運動をすることも重要です。
見た目を良くしたい、一生杖なしで歩きたい、など人により筋肉をつけたい・維持したい理由は違いますが、高齢者でも筋肉をつけることは可能なので、安心して運動してくださいね。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
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