【Q&Aコラム】ゆるい服ばかり着ていると太るって本当?

30代女性です。
最近、在宅勤務が増えてラクな服ばかり着ています。
知人から“ゆるい服を着ていると太る”と言われたのですが、本当に関係あるのでしょうか?
ベルトなどで締めた方がいいのでしょうか?

“ゆるい服を着ていると太る”というのは、服そのものが原因ではありませんが、姿勢や身体への意識の低下によって体重が増えやすくなったり、腰や肩の不調につながることがあります。
ラクな服装は体型の変化や姿勢の崩れに気づきにくく、筋肉の活動量が減ることで代謝が下がったり、姿勢が悪くなりやすい傾向があります。
もう少し詳しく解説
ゆるい服は圧迫感が少なく快適ですが、その分「身体を支えている感覚」が弱くなります。これにより、
- お腹や背中の筋肉(姿勢維持筋)の活動が減り、姿勢が崩れやすい
- 背中が丸まりやすく、腰や肩への負担が増える
- 腹圧(お腹の内側の圧力)が保てず、腰痛や肩こりにつながることがある
といった影響が考えられます。
また、体型面では、ゆるい服だとお腹のふくらみや体重増加に気づきにくく、食べ過ぎても「苦しくない」ため、無意識にカロリー摂取が増えることもあります。
一方で、ほどよくフィットした服やベルトを身につけると、自然と姿勢を意識しやすくなり、体幹を軽く引き締めるような感覚が得られることがあります。
これはコルセットをつけた際と似たような効果が出ていると考えられ、体幹の安定や腰のサポートにもつながります。
ただし、締めつけすぎは血流を悪くしたり、呼吸が浅くなる原因になるため、軽く姿勢を意識できる程度に留めましょう。
ゆるい服を着ること自体が悪いわけではありませんが、長く続けると姿勢の崩れや筋肉の活動低下を招き、腰痛や肩こり、体型の変化につながることがあります。
ときどきフィットした服やベルトを使い、自然と姿勢を意識できる時間を作ることが健康維持のポイントです。
天神橋筋六丁目、天満、都島、南森町、東淀川区から通いやすいクリニック、天6整形外科では、手術が必要になる前に身体を治す、怪我をしてしまわない身体を作ることをモットーに診療を行っています。
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