変形性股関節症とは
股関節に発生する変形性関節症であり、関節軟骨の変性摩耗による関節の破壊や反応性の骨増殖を生じる結果、股関節に変形をきたす疾患です。
変形性股関節症の症状
股関節痛や長距離歩行後のだるさ、可動域制限、跛行、脚の長さの左右差などがみられます。
ほか、歩行に関係の深い膝関節や足関節の周囲、二次的に首や肩、腰※へ痛みなどの症状がみられることもあります。
※代表的な疾患
首:頸椎症性脊髄症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症性神経根症、後縦靱帯骨化症
肩:肩関節周囲炎(五十肩)、変形性肩関節症、肩腱板断裂
腰:腰椎変性すべり症、腰椎分離症・分離すべり症、腰椎椎間板ヘルニア、ぎっくり腰(急性腰痛症)
etc…
変形性股関節症の原因
日本においては寛骨臼形成不全(股関節はお皿とボールの関係で動きます、寛骨臼はお皿の部分)が原因によるものが多いです。また股関節を脱臼や骨折を生じた人にも起こりやすいです。
変形性股関節症の治療
体重コントロール、歩行時に杖を使用、理学療法士によるリハビリ、筋力訓練(特に股関節外転筋)が大事です。
院長より
股関節症の方は、長距離歩行や無理な仕事を行うことは関節軟骨を破壊することにつながります。レントゲンで股関節の状態を見ながら、リハビリして治療していきましょう。