ペルテス病とは
6−7歳の頃の発育期に大腿骨近位骨端部が阻血性壊死をきたす男児に多い疾患です。
その他小児で多い疾患として、斜頸や発育性股関節形成不全、大腿骨頭すべり症、小児期扁平足などもございます。
ペルテス病の症状
初発症状は股関節痛が多いですが、大腿から膝関節の痛みのみを訴えることがあります。
ペルテス病の原因
4−7歳の骨端核は外側骨端動脈のみで栄養されています。この動脈の閉塞が壊死発生の原因と考えられています。ただし、この栄養血管がなぜ閉塞するかはわかりません。
ペルテス病の治療
壊死部が新生骨に置換され修復するまでの間、免荷装具などを用いて、骨頭の圧壊を防ぎます。
院長より
数年間装具を使用する必要があるため、本人・ご家族の負担は大きいですが、将来股関節症になる可能性は減らすためにもしっかり頑張りましょう。
本症例が疑われた場合には大きな病院へ受診を紹介いたします。