発育性股関節形成不全とは
周産期および出生後の発育過程で大腿骨頭が関節包の中で脱臼している状態をいいます。
その他小児に多い疾患では斜頸やペルテス病などがあります。
脱臼症状を伴うその他の疾患としては反復性肩関節脱臼などもございます。
発育性股関節形成不全の症状
患児は自覚症状を訴えられないため、3ヶ月検診にて開排制限を指摘されて受診することが多いです。
発育性股関節形成不全の原因
出産後の股関節や膝関節の伸展位保持が、発生に関与しているとされています。その他として遺伝的な要因や子宮内での胎児の異常位なども言われています。
発育性股関節形成不全の治療
- 新生児:厚めのオムツをつけ、抱き方などの育児方法に注意しながら経過観察をします。
- 乳児期:リーメンビューゲルと言われる装具による整復を試みます。
- 幼児期:まずは牽引や徒手整復などを試みますが、歩行後時間が経ったものは手術による整復が行われることが多いです。
院長より
検診で疑われた場合にはすぐに整形外科受診、特に小児整形専門への受診をおすすめしております。