特発性大腿骨頭壊死症とは
非外傷性に大腿骨頭の無菌性、阻血性の壊死をきたし、大腿骨頭の圧壊変形が生じ、その結果に二次性の股関節症に至る疾患です。
特発性大腿骨頭壊死症の症状
股関節痛で発症することが多いです。
股関節痛の影響で歩行を中心とした日常生活動作に支障が出る可能性があります。
その他日常生活に影響を与える疾患の一例として、首では頸椎症性脊髄症や後縦靱帯骨化症、
他には肩や膝などの変形性関節症があります。
特発性大腿骨頭壊死症の原因
ステロイドの投与歴、アルコール多飲などが多いとされています。
特発性大腿骨頭壊死症の治療
壊死の範囲が狭い例や非荷重部に存在する例では保存加療になります。壊死は荷重がかからなければ2-3年で修復し、正常の骨組織にもどります。そのためこの間は日常生活における活動性を若干制限する必要があります。
壊死の範囲が広い場合や荷重部に存在する際は手術になります。
院長より
原因としてステロイドが多いです。しかし他疾患でステロイドを必要としている際には、特発性大腿骨頭壊死と診断されてもステロイドを中断する必要はありません。