腰部脊柱管狭窄症とは
脊髄や神経根が通るトンネル状の空間である脊柱管が、加齢や、病気、怪我などにより変形した骨や椎間板、靱帯により狭くなり、その結果、脊柱管の中を通る脊髄や神経根が圧迫されることで腰や足に神経症状が生じた状態のことを言います。
腰部脊柱管狭窄症の症状
腰部脊柱管狭窄症の症状として代表的なものとしては痛みやしびれで歩けなくなるものの、前かがみの姿勢で休むと歩けるようになる間欠性跛行があります。
その他として、腰の痛み、足のしびれ、お尻周囲の違和感・異常感覚・痛み※などが挙げられます。
※お尻周りの違和感、痛みなどは変形性股関節症、大腿骨頚部骨折など股関節からの問題も可能性として考えられます。
腰部脊柱管狭窄症の原因
腰部脊柱管狭窄症の原因としては以下の様なものがあります。
- 加齢による変形
腰椎の骨や椎間板、黄色靱帯は加齢とともに変形していきます。その結果、脊柱管が狭くなり、神経が機械的に圧迫されることで症状が出現します。 - 脊柱の疾患
骨粗鬆症(骨粗しょう症)に伴う圧迫骨折、脊柱側弯症(思春期に伴う側弯症はこちら)などの変形を伴う脊柱の疾患により、脊柱管が狭くなり、神経が機械的に圧迫されることで症状が出現します。
腰部脊柱管狭窄症の治療
投薬、腰椎牽引、物理刺激療法、神経根ブロック、理学療法士によるリハビリなどを行います。
院長より
15分以上連続で歩けなくなって、座って休むとまた歩く事ができるというのが本症例の典型例です。
当てはまる方は一度受診をしてみてください。
まずは内服から始めますが、当院では透視機器を導入しているため、しびれ・痛みの原因となる神経に対して痛み止めを打つことも可能です。