頸椎症性脊髄症とは
加齢により頸椎の退行変性が生じることが基礎となり、椎間腔の狭小化、椎体辺縁の骨硬化、骨棘形成、椎間関節の狭小化などが生じ、これが脊髄を圧迫することで脊髄症の症状(症状欄参照)を呈した状態のことです。
頸椎症性脊髄症の症状
頸椎症性脊髄症の症状には、手の感覚異常や文字の書きにくさ、お箸の使いにくさ、ボタン掛けができなくなる、歩きにくくなる、階段を降りる際に手すりがないと降りられなくなるなどがあります。
頸椎症性脊髄症の原因
頸椎症性脊髄症の原因としては、加齢による椎間板の変性や、頸椎の骨棘(骨のささくれのようなものです)の形成、脊柱管周囲の靭帯の硬化などが挙げられます。
頸椎症性脊髄症の治療
安静、投薬、頚椎牽引、物理療法、理学療法士によるリハビリなどを行います。
院長より
手の感覚の異常、ボタンのはめ外し、お箸の使用が難しくなったことや、足がもつれるなどの症状が出てきた際には、一度当院にてお尋ねいただければと思います。
どのような疾患も早期発見、治療が必要です。「こんな程度で病院にかかっても良いものか」と悩めるうちの受診をおすすめします。