思春期側弯症とは
11歳以上の思春期に発症する側弯症であり、骨の並び方が左右へ弯曲した状態です。
思春期側弯症の症状
痛みはないことが多いですが、左右の姿勢の歪みにより肩の高さの左右差がある、左右どちらかの肩甲骨が過度に浮きでている、ウエストラインの左右非対称や前屈すると左右どちらかの肋骨が盛り上がっている(隆起している)などが症状として挙げられます。
思春期側弯症の原因
側弯症の原因はほとんどが不明です。
怪我や痛みなどにより一時的に生じる症候性側弯を除外しないといけないため、神経疾患や筋疾患、骨の形態異常、神経繊維種などがないかを確認します。
女子に特に多くみられ、遺伝などの影響が考えられていますが、原因となる遺伝子は特定されておりません。
思春期側弯症の治療
思春期側弯症の治療としては、装具療法、筋力トレーニングなどが挙げられます。
弯曲が強い場合(Cobb角というものが40°以上の場合)は手術療法も検討します。
当院でもコルセットの作成、処方が可能です。ご希望の方はこちらのページから手順をご確認頂けます。
院長より
検診で言われたり、ウエストラインの左右差があることが気になって受診し発見されることが多いです。程度によっては装具を使用せず運動やリハビリ、ある程度の場合でも装具で抑えることが可能な場合があります。悪化する前の早めの受診をお願いします。骨のカーブが強い場合は手術になります。